So-net無料ブログ作成

三島練兵場跡地 [├空港]

  2010年11月 訪問 

無題.png
1948年9月当時の写真(USA R1751 1)■ (■→「同意する」→戻る→再度■をクリック)   
出典:国土地理院ウェブサイト(地理院データを加工して作成)


静岡県の三島駅すぐ北側に東レ工場があって、戦時中ここに「三島陸軍練兵場」があり、

不時着場がありました。

2017/4/1追記:防衛研究所収蔵資料「水路部 航空路資料第4 昭和19年6月刊行 中部地方飛行場及不時着陸場」の当不時着場の地図と情報を元に記事修正しました。

不時着場の位置については詳しい情報がほとんどなくて、

現地にお邪魔した際、その時点で最も可能性が高いと思っていた地点で写真を撮りました。

戻ってからたまたまここに実際に不時着したことのある方のサイトを見つけて、

不時着場の位置についてお尋ねしてみました。

「陸軍の詳しい資料はなく(この方は海軍パイロット)、当時の写真を見る限りでは」と前置きした上で、

おおよその範囲を教えてくださいました。

改めて1948年当時の航空写真(下記リンク参照)で確認すると、確かにここな感じです。

残念ながらまったく見当違いの場所で撮影してました。 _| ̄|○ il||li

上のマップは、海軍パイロットだった方に教えて頂いた情報、水路部の地図、1948年の航空写真から作図しました。

D20_0142.jpg

ということで半年後に再びお邪魔して撮り直したのがこちら。

三島駅側の大きな門のところから東レ工場内部を。

2014/9/20追記:アギラさんから情報頂きました。「航空年鑑昭和15年」大日本飛行協会編(昭和16年発行)「學校グライダー部一覽」(昭和15年10月現在)の中で、三島商業學校滑空部が三島野戰重砲兵旅團練兵場を使用したという記録があります。現在の東レの東側に1919年、野戦重砲兵第2連隊が横須賀から移転。1929年には野戦重砲兵第3連隊が和歌山から移転して両連隊で野戦重砲兵第1旅団となりました。そして当地に同旅団の大練兵場が設けられたのでした。アギラさん情報ありがとうございましたm(_ _)m

前述の水路部資料から以下当不時着陸場の情報を一部引用させて頂きます。

第2 三島陸軍練兵場(昭和17年10月調)
管理者 名古屋師団長。
位置 静岡県三島市
   (三島駅の北方約600米、35°8′0N, 138°55′0E)。
種別 不時着陸場。

着陸場の状況
高さ
 平均水面上約46米。
広さ及形状
 本練兵場は長さ南北750米、幅東西150-300米の南北に細長き台形地なり。従来不時着陸に使用せる地域は概ね図示の長さ南北500米、幅東西180-300米の四辺形地域なり(付図参照)。
地表の土質
 地下は岩盤にして地表は砂礫を混ずる尋常土。
地面の状況
 概ね平坦なるも北より南方に向け約1/50の下り傾斜を成す。西側に沿う幅約30-50米の地区は雑草を生じその他の地域は礫を露出せる裸地なり、豪雨の際は土壌を洗い去り南北に流水の為自然的に條溝を生じ常時地表凸凹す。着陸地域の略中央を東西に横断せる排水暗渠1條あり、表面は「コンクリート」を以て覆蓋しあるを以て地表稍隆起す。旱天続きの際は砂塵を飛揚し易し。昭和17年8月陸軍戦闘機本場に不時着の際車輪を小破せるも修理の上帰還せる程度なりしと言う。

場内の障害物
 一般に凸凹あり、南西隅に高さ15米の倉庫あり。
適当なる離着陸方向
 北又は南、前記の陸軍機は南方より着陸せりと言う。
離着陸上注意すべき点
 場内諸處に凸凹せる箇所あるを以て定着は巧妙に行うを要す。


        静岡県・三島練兵場跡地        

三島練兵場 データ
設置管理者:名古屋師団長
空港種別:不時着場
所在地:静岡県駿東郡長泉町中土狩
標 点:N35°08′00″E138°55′00″
標 高:46m
着陸帯:750m×150-300m

この記事の資料:
防衛研究所収蔵「水路部 航空路資料第4 昭和19年6月刊行 中部地方飛行場及不時着陸場」


コメント(6)  トラックバック(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

コメント 6

tooshiba

まとまった広さの土地を格安で払い下げられた。ということで、この工場も戦後復興の一助を担ったに違いありませんね。
(工場進出がずっと後だったら、見当外れのコメントですみません。)
by tooshiba (2011-02-11 14:00) 

鹿児島のこういち

航空写真を拡大スクロールしても、よくわかりませんでした(携帯だからちっちゃいからぁf^_^;)とりさんが間違えるのも無理はないですよぉf^_^;
不時着された方も、当時の雰囲気と現在はそうとう違うでしょうから、よく思い出せましたね。
by 鹿児島のこういち (2011-02-12 05:17) 

雅

この工場の敷地内は入ったことあります。
しかし、飛行場じゃなく、不時着場ってのもすごいですね(笑)
by (2011-02-12 12:49) 

とり

皆様 コメント、nice! ありがとうございます。

■tooshibaさん
この工場がいつ建設されたかはわからなかったのですが、
昭和48年に工場の南側道路沿いの樹林の育成をしたという記録がありましたので、
かなり早い時期からあったのだと思われます。

■鹿児島のこういちさん
本当によく覚えておられたものだと思います。
航空写真は小さい画面だと探し辛いと思います。
図の右端の上の方に、オレンジ線で囲ったような形が白っぽく浮いて見えるはずです。

■雅さん
おお、入りましたか!
こういう不時着場がいくつもありましたから時代を感じさせますね。
by とり (2011-02-13 08:46) 

コスト

A地点って枠をきれいに外してますねw
関係ないですが三島駅北口の東レの工場は、途中まで引き込み線の跡が残ってるんですよ。
三島でも何回か出張で泊まったので、この地図の下のほうの日産レンタカー
のブロックの近くのホテルで泊まって
ホテルからこの東レの工場群を上から見たのを思い出しました
(あまりいいホテルではなかったので、三島ではもう泊まらないですが)
by コスト (2011-02-13 22:39) 

とり

■コストさん
ええ。キレイに外しました(XДX)
>引き込み線の跡
おお、ご覧になりましたか!
オイラも見たかったんですが、結局見れずじまいでした。
この駅前で宿泊したのですね~。
by とり (2011-02-14 06:54) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0